今回の朝礼では、２つの話題を取り上げました。一つ目はハイチについてで、初等科生にもハイチの現在の状況を伝えました。私たちがハイチの人々のために今すぐできることは祈りであることも伝えました。ハイチについては心配されます。もう一つの話題は親切の漢字の意味について、朝日新聞の記事を参考に話しました。初等科ではマリア様の月のプラクティスも始めました。「勇気を持って、私から」が今回のテーマです。

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　親切や思いやりは、友だちや周りの人を大切にすることで、これが大事なころは皆知っています。色々な言葉は、漢字で書くと意味がよく分かります。親切の「しん」は「親」という字を書きます。「せつ」は「切る」の字です。はやみやナイフで切るというときに使うこの字は、「せつ」とも読みます。親切なのに「親を切る」という字を使っていて不思議です。なぜこのような字で書くのかを説明してくれる新聞記事を見つけました。

　「切」は心の底、深いところからという意味だそうです。「しん」は昔は「深い」という字を使っていたそうです。「深い」という字も「しん」と読みます。ですから、深い海のことを「深海しんかい」と言います。「深切」とは、心の深いところから、心の底から、人にやさしくする、人のために考えて、何かをする、という意味になります。深いという「深」の字が「おや」の「親」になっていくのは、「親」の字に「親しい」という意味があるからだそうです。そうすると、人に寄り添って、人のために、親しい温かい心の深いところから考える、考えて行動する、ということになります。「親しい」というのは、仲のよい友だちの関わりを表して言うときに使います。「親切」に「親」という字を使えば、「親の気持ちのような」というものもあるかもしれません。

　５月のマリア様の月のプラクティスは「勇気を持って私から」です。このプラクティスのために親切は大事です。そして、よい対話のためにも親切な心は大切です。親切の漢字の意味を考えて、親切にしたいと思います。親切な心で自分から始めましょう。